川上商事株式会社
〒272-0133
千葉県市川市行徳駅前2-1-4
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10時〜19時
定休日
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不動産用語集::R.E. words::
 
2012年10月12日 行徳 イベント情報 まちが楽しい(行徳のみどころ案内)
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神輿(みこし)のまち、行徳

2010年9月「旧浅子神輿店店舗兼主屋」が国の有形登録文化財として登録されました。今年の5月に登録された「加藤家住宅主屋・煉瓦塀」に続き行徳で2件目、市内では4件目となります。この2軒の建物は旧行徳街道沿いに面し、しかもごく近くにありますが、10月8日、文化庁からいただいた登録文化財としてのプレートを同時に設置しました。

 旧浅子神輿店は、間口5間半の木造2階建ての店舗と、その背後に続く平屋建ての住居部分からなる町家です。建築は昭和4年の上棟で、木太く豪快な正面の造り、また、粋を凝らした二階南側の窓縁や庇屋根の造りは秀逸と言えます。街道に面した土間と広い作業場のつくりは、いかにも自慢の神輿造りをガラス戸越しに通行人に見せるという演出が読み取れます。また、住居部分や細長く続く路地などは、昭和の行徳の暮らしを思い出させる懐かしい造りとなっています。

 なお、旧浅子神輿店については、地域の伝統と街並み景観を大切にするため市が土地を取得させていただきましたが、建物及び神輿関連の資料は寄贈していただきました。寄贈された神輿の資料は110点余りにも及びます。また、浅子神輿が納入した神輿は、資料によると、日本一大きい江東区の富岡八幡宮一ノ宮神輿、行徳から船渡御により送り出した荒川区南千住の素盞雄(すさのお)神社本社神輿、遠くは北海道新冠(にいかっぷ)町の氷川(ひかわ)神社神輿をはじめ、判明しているだけで40点以上があります。今後、詳しい調査をしていく予定です。また、今年は地元のまちづくり団体とともに、この建物を含めた行徳の歴史的建物の保存と活用について研究し提案をまとめることになっています。

 さて、行徳の神輿造りは江戸時代から盛んであり、つい最近までいくつかの老舗神輿店が営業していました。その一つ、やはり街道沿いにある後藤神輿店は既に廃業していますが、時に見られるガラス戸越しの神輿と、建物にある見事な彫り物に神輿店の名残をとどめています。また、中台製作所は、国内で唯一、材料の選定から加工、組み立てまで、神輿造りを一貫して手がけ、今も神輿の街の伝統を守っていただいています。

 行徳と言えば「祭りのまち 神輿のまち」は、今やすっかり定着してきました。行徳支所のフロアーには浅子神輿寄贈の「ミニチュアの神輿」が展示され、玄関マットも「祭りのまち」です。「祭りのまち 神輿のまち 行徳」のラベルの酒もあります。まさしく誇りの持てる街だと思います。